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闘病1日目

2005/8/20

それは、本当に突然の出来事で始まった・・・

『ハルの呼吸が止まったって!』
会社で仕事中だった私は一仕事終わった後でとてもリラックスしていた。
ところがその旦那の一言で私の心臓本当に止まりそうになり、体の力が抜けていくのがわかった。何?

これって現実?空想?妄想?



その日の朝は変わったことはなく、いつも通りの朝。
お兄ちゃんは寝坊すけ。
ハルは『う~あ~』とミルクの催促。
変わった様子は何も無かった。


午後3時55分頃、呼吸停止状態
午後4時頃、先生が顔面蒼白のハルに気が付き、119番通報
午後4時10分頃、救急車が到着、直ちに搬送される
午後4時15分頃、病院到着、処置が施される
午後4時20分頃、私が病院に到着

私はまだ何が何だかわからずタクシーで病院へ向かった
幸い会社のすぐそばの病院で、あと2分くらいで着くな、と思った途端何か怖くなってきた
今、ハルの顔はどういう顔?どういう顔をしている時会うんだろう

笑ってる?泣いてる?それとも・・・・
足が震えてる 手も震えてる 怖い・・・

救命救急に到着。
まだ救急車が停まっていた

おそらくハルが乗っていたものだろうふらっと近づくと保育園の先生がいた
救急隊の人と話をしている


その先生と目が合って5秒くらい沈黙があった

『お母さんごめんなさい!』


何が?なんかしたの?



救急隊の方が説明してくれた

『4時前に先生が見たときは息をしてるようでしたが、5分後見に行くとグッタリしていました。
救急車が到着した時は、呼吸、心臓、は停止状態でした』後は何を言われたかわからない。


ボーっとただうなずく事しかできなかった


先生のうろたえ方は普通じゃなかった
それもそうか、目の前で人の子が死にそうになってるんだもの
しかも自分の保育園で・・・

先生の取り乱し方が半端じゃなかったので逆に私は冷静になれた

『大丈夫、大丈夫ですから』

気づいたら先生の背中をそう言いながらさすっていた

でも、先生にじゃない、自分に言ってたのかもしれない




待合室での長い長い時間・・・
まだ?



旦那が到着したのは遅れて20分後くらい

あまり覚えていない


ダイゴ(お兄ちゃん・当時5歳)が近寄ってきた
『ママ~ ハルは?中にいるの?』

そう、中でどうなっているんだろう・・・
ダイゴを抱っこしながら待合の中をグルグル回っていた


長い、本当に長い時間に感じた




『ハルくんのご家族の方~』

呼ばれてすぐ中に入り、先生の顔色を見た

『とりあえず一命を取り留めました。
しかし、まだ予断を許さない状況です。
到着時は心臓は少し動いていました。
しかし、どのくらい息をしていなかったかわかりません。』


後はよく覚えていない
『助かった!』
ただそう思って早く旦那に知らせたかった

説明室から出てみんなにうなずく事しか出来なかった。


一気に気持ちが崩れて顔をぐちゃぐちゃにしながら泣いた
みんなにうまく説明しなきゃ
そう思うが言葉が出てこない

良かった!助かって良かった!ただそれだけだった


『あんなに良く笑ってくれる子だから神様が欲しくなっちゃったのかもしれない』

バカみたいだが本当にそう思った。

だって本当にかわいいんですよ
誰にでも愛想が良くて・・・




集中治療室に移り、更に治療が進められた。

長い長い待ち時間・・・



早くハルに会いたい!


どれくらい時間が経っただろう
ダイゴは病院の中にいるのがもう飽きてる様子
長椅子を乗り越えて遊んでいる

私の中のイライラがなぜかダイゴに向いてしまう
『静かにしなさい』
『・・・は~い』


『ハルくんのご家族の方~』

やっと面会できる!

そう思ったが、実際見てみると辛くてとても見ていられるもんじゃなかった




管が沢山付き、ハルは『入れ物』のようなものだった

顔色も悪い 
唇は白い 
目が半分空いて、
時折ケイレンを起こしている見たときはもうだめだろうと思った



その後の事は良く覚えていない


その後、『家族談話室』というところに呼ばれた。


『なぜ呼吸が止まったかはまだわかりませんが、血液が酸性に傾いていました

血液は通常は中性ですが、ハルくんの血液中には
乳酸、アンモニア等の強い酸性物質がありました。

もしかしたらそれが原因かもしれません。

また、どうして酸性に傾いていたかというと未だわかりませんが、
もしかしたら先天性の代謝異常の可能性もあります。


その他にも、離乳食による食べ物のアレルギー、
心臓の疾患等、これから検査を重ねていきます。


幸い今のところ脳に異常は感じられません が、
酸素が脳に行く時間が途切れたため、
低酸素脳症を起こしています』


大体こんな様なことを言われた



ロビーの長椅子に座っていたが、その後の状況が気になる
今度はいつ呼ばれるんだろう・・・


旦那の実家から義父さん達が駆けつけてくれた
あまり良く覚えていないが、ダイゴを実家に連れて行った



それからどのくらい時間が経っただろう・・・


呼ばれて中に入った
『ハルの目が開いている!』

そう思ってよく見ると目を開けたり閉じたりしている ??

『何かの反射で目を開けたり閉じたり繰り返してますが、
お母さんの顔は見えていないと思います。
瞼のケイレンも脳に酸素が行かなかった事によるものですが、
瞳孔に反応は見られます。


また処置をしますので待合でお待ちください』

こうして長い長い1日目は終わった

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