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闘病25日目 9/6

  血圧 心拍数 体温
8:00 96-39 117 -
9:00 78-31 117 -
11:00 78-33 117 36.0
14:00 78-33 121 -
15:00 68-27 124 -
天気:晴れ

おはよう、輝。

今朝、やっぱり血圧が下がって80代になっていた。
脳外科の先生が来て、
「また、下げますか?」って。
私…
「下げる?」
パパ…
「下げてください…」
次に私は何も言えなかった。
「下げないでください」って言いたかったけど
言ったところで、どうしようもないよね。
わかっているけど、弱っていく輝を見守るのも辛いよ。

昼、売店近くで休んでいたら
思わぬ人のお見舞い。
「よく見つけたね」、と言うと
受付の人がICUにつないでくれて、ICUの人がここじゃないかと言ってくれたらしい。
病院のみなさんのおかげで、また良いことがあった。
お見舞いは突然でびっくりしたけど、とても嬉しかった。
崩れそうになる心を堪えてお礼を言う。
でも、輝の顔は見ていかないという。
「輝、病室でわかってるから…」
もらった花を抱えて、病室へ戻った。

おしっこがでない。

ものすごく嫌な予感…
また管がつまっているのかと、必死でしごいてみたり
看護師さんに言って、お腹を見てもらったり
でも、朝からずっとでない。

呼んでもいないのに、なぜかパパが3時過ぎに帰ってきた。
「なんとなく気になって帰ってきた」と。
血圧は60代になっていた。
本当は不安で不安でしょうがなかったけど
パパを呼んだら、本当に輝が危なくなってしまいそうで
怖かった。
だから、パパの顔を見たらほっとしたけど、ドキッとした。

パパにあたる私…

「なんで今日も昇圧剤を下げてって言ったの!輝死んじゃうよ!」
「じゃ、上げてって先生に言うか!今しかないぞ!」

自分の中で、ものすごい葛藤をして、涙を呑んで振り返る。

「輝とビデオ撮ろう。」

確か、DVDが数分残っていたはず。
残りの時間を輝と一緒に撮ろう。
やっぱり笑顔じゃなきゃだめよね。
輝の載った新聞を開き
「輝の載った新聞で〜す。輝が一番かわいいで〜す」
最後は輝に子守唄を歌ってあげようって決めてたから
「ね〜むれ〜、ね〜むれ〜、母の胸に♪」
本当にこの歌を歌って背中をトントンとすると、輝は寝たんだよね〜
抱っこできないから、肩をトントン。

「おやすみ、ひかる。ゆっくりねんねね。おやすみ…」

ちょうどこのところでDVDが切れる。

それから血圧がみるみる下がっていく…
60…50…40…。

「輝…輝…」

もう言葉にはならない。
もう涙でぐちゃぐちゃ。

血圧はどんどん下がる。
その時、絶望的な気持ちの私の手を
輝はぎゅっと握った。
びっくりした。

-----「僕は大丈夫だよ、安心して」-----

と言っているかのようだった。

脊髄の反射がもたらす現象…
でもこれが輝の最後のメッセージに思えてならない。

それからまもなく、輝の心臓は血圧の低下とともに
ゆっくりゆっくり停止した。

パパが早く帰ってきたのは輝が呼んだんだね。
間に合ってよかった。

「お家に帰ろう…」
やっと抱っこできるよ、輝。
お家までママが抱っこして帰ろう。
今日も雨だよ。
病院に運ばれたときも雷雨だった。
輝が泣いているみたいだ。

家に着くと、輝を布団に寝かした。
昼間お見舞いでもらった花やおもちゃたちが、輝の枕もとを明るくする。
本当にすやすやとよく寝ているいつもの輝だ。
むくっと起きて、ハイハイしてママのとこに抱っことねだる
いつもの輝を思い出して胸が痛い…
死んでいるなんて信じられない、キレイな顔だ。
この顔を見て、私たちの判断は間違ってはいなかったと確信する。

もういいよ、がんばらなくて。
安心して、ここは輝の家だから。
パパもママも一緒だよ。

夜は一緒に寝よう。
親子3人で川の字になって寝た。
こうして寝られるのも今晩が最後だね。

→ 納棺の日へ


HIKARU

since 2005.11.16 〜 2006.9.6

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